都内近くの心霊スポット「多摩湖」の廃墟、廃ホテル、一家心中など噂の場所は?

多摩湖の風景写真 心霊スポット

東京都と埼玉県の境に横たわる多摩湖。日中はサイクリング、ハイキングで多くの訪問客が訪れる自然豊かなスポットとなっている。その反面、湖周辺の雑木林での自殺や湖畔に浮かぶ水死体の報告を耳にすることも以前あった。

湖の近くでの廃ホテルの存在や、一家心中の噂など闇が潜んでいる場所でもある。今回はそんな多摩湖の歴史と心霊スポットを調査していきます。

湖の誕生と隠された村の悲劇

多摩湖は、その正式名称を「村山貯水池」という。1927年(昭和2年)、東京の水不足を解消するために建設された人工の湖だ。しかし、その湖底には、かつて栄えた複数の村々の跡が沈んでいると言われている。

工事が始まる前、この地には「芋窪村」「狭山村」といった複数の小さな集落があった。住民たちは代々この地で農業を営み、平穏な日々を過ごしていた。だが、貯水池建設の決定により、村人たちは故郷を離れることを余儀なくされた。伝説によれば、立ち退きを拒んだ老夫婦が最後まで残り、水没する村と運命を共にしたという噂も…。

水面下に沈んだ家々、神社、墓地。特に墓地の水没は、古来より「水死者の霊は成仏できない」という日本の伝承と重なり、心霊現象の温床となったと言われている。

現在でも自殺の噂や、湖の周りにある廃ホテルの存在など、心霊スポット好きにはたまらない雰囲気を醸し出している。怖いもの見たさで夜にドライブで訪れる場所としても有名である。

現在の多摩湖周辺の心霊スポット

私自身、小さいころから遠足やサイクリングで時々訪れており、多摩湖に関する心霊話はよく耳にしていた。霊感の強い地元の人が「何日も前から原因不明の鈴の音がずっと聞こえる」と話していたらしいが、その数日後に多摩湖を訪れた際、水死体を発見してしまったという話を耳にしたことがある。

過去に湖での自殺は複数報告があり、湖の周辺では自殺者の霊がさまよっていると噂されている。

今回は地元で噂されているスポットを紹介していきます。

1. 狭山湖一家心中事件

狭山湖一家心中事件の現場

多摩湖の近くにあるこの場所では、昔一家心中があったと噂されている。もう30年以上前の話だと思われる。ストリートビューで確認したが建物は取り壊されているようだ。 一家心中した理由は不明だが、この家の亭主だったと思われる男性の霊が目撃されている。

※この一家心中の噂が広く知られたことが、心霊スポットとしての多摩湖のイメージが刻まれたと思われる。

2. 廃ホテル「ホテル赤坂」

元々はここの廃ホテルが心霊スポットとして有名になった場所である。今ではホテルアリス、三和など複数廃ホテルがあるが、赤坂はもっと早い段階で廃ホテルとなり、最初に心霊スポットとして有名になった施設である。今では取り壊されて案内板しか残っていない。

※地元民から見たらアリスや三和などの廃ホテルで起こる心霊話は後付けだと思われている。

3. 一家心中現場近くの交差点

グーグルマップでしか場所は説明できないが、多摩湖周遊道路との突き当りのこの場所に、白い男の影が立っていると地元では有名な噂であった。正体は不明だが、ここで事故を起こして亡くなった人の霊なのかもしれない。

4. 廃ホテル「アリス」近くの雑木林

多摩湖の入り口

こちらもストリートビューでの説明になるが。アリスの近くにある多摩湖の扉の奥で霊が出ると言われている。昔は有刺鉄線がなく金網をのぼって多摩湖に侵入する人が多数いた。また、この入り口の奥にある雑木林で自殺があったと言われており、その霊がさまよっているとの噂がある。

5. 堤防と取水塔での人影

夜の多摩湖の堤防

多摩湖の堤防の道と、取水等への続く通路で夜に人影が出ると噂されている。ここ近年では夜でもマラソンやウォーキングをする人が多くいるため目撃することは難しいかもしれない。また取水塔周辺では昔に姥捨て山があったという言い伝えも残っています。

多摩湖の湖底に沈んだ村の南側に続く狭山丘陵に、大筋端(おおすじばた)という場所があります。その山の中に塚があり、足腰の立たなくなった老人や、行き倒れの病人たちが、静かに死を待つ場所(姥捨て山)であったという言い伝えがありました。

元禄のころ、一人のお坊さんがここを通りかかり、あまりに悲惨な様子を悲しみ、里人たちにその供養を頼みました。それ以後、お坊さんの打つ鉦(かね)の音がひびくと、里人たちは山に登り、死人を手厚く葬るようになりました。このため、村の人々はこの塚を行人塚(ぎょうにんづか)と呼ぶようになりました。江戸時代まで、ここには風化した人骨があったとか、夜などに死人の怨念が人魂になって飛ぶのを見たとか言う人がいたそうです。

現在でも、行人塚と思われる塚が、下貯水池の南側中央あたりに残っているそうです。

引用:多摩湖の昔

終わりに

多摩湖は、東京近郊の貴重な自然スポットであると同時に、日本の近代化の過程で生まれた哀しい歴史も秘めている。芋窪村や狭山村といった失われた村々の記憶を、その水面は今も映し続けている。

現在でも、数々の心霊報告があることから、夜の訪問は非常に危険!
また、多摩湖の周遊道路は非常に狭いため、カーブでの接触事故にはくれぐれもご注意ください。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

東京の心霊スポット「旧小峰トンネル」につても投稿しましたのでご覧ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました